PCB(ポリ塩化ビフェニル)

PCB(ポリ塩化ビフェニル)は炭素、水素、塩素からなる油状(もしくは白色の結晶状)の物質です。

・化学的に安定している
・電気を通しにくく
・酸化されにくい
・金属をほとんど腐食しない

などの性質を持っているので、電気機器の絶縁油や熱媒体などに使用されてきました。安定した物質なので、いったん環境に放出されると分解されにくく、食物連鎖を通じて人間の身体にも蓄積されてしまいます。

PCBの身体への影響

PCB中毒の例としては、1968年に発生したカネミ油症が有名ですが、PCB中毒の一般的な症状としては爪や口腔粘膜の色素沈着、塩素座瘡(塩素ニキビ)、爪の変形、関節のはれ、肝機能障害などが挙げられます。食物連鎖などによって体内に蓄積された場合の発がん性も懸念されています。