マグネシウム-不足すると水ぶとりに・・・
人体にとって、マグネシウムはリボソームの構造維持やたんぱく質の合成、その他エネルギー代謝に関する生体機能に必須な元素であるためマグネシウムの欠乏は虚血性心疾患などの原因のひとつと考えられています。
マグネシウム不足は水ぶとりの原因に・・・
マグネシウムは主に骨の表面近くにマグネシウムイオンとして保存されます。マグネシウムイオンは細胞内のカルシウムイオンを取り出すように働くので、マグネシウムイオンが不足すると細胞内のカルシウムイオンの濃度が高くなってしまい、カルシウムイオンの濃度を下げるために細胞内の水分の量が増え、細胞浮腫、つまり水ぶとりの状態になります。
つまり、適度なマグネシウム量の摂取は水ぶとりの解消・ダイエットの効果があることがわかります。
一日の推奨量
一日に摂取するマグネシウムの推奨量は、成人男子で310~370mg/日、成人女子で270~290mgとされています。マグネシウムを通常の食品以外から摂取する場合には、上限値は350mg/日とされています。
一日あたりのマグネシウム推奨量 | ||
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成人男子 | 310~370mg | |
成人女子 | 270~290mg |
一日あたりのマグネシウム上限量 | ||
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成人男子 | 食品以外からの摂取量は成人の場合350mg/日 | |
成人女子 | 食品以外からの摂取量は成人の場合350mg/日 |
マグネシウムを多く含む食品
マグネシウムは、緑黄色野菜、豆類、穀物、海藻類、アーモンドやチョコレートなどに多く含まれています。最近では、ミネラル成分のひとつとしてサプリメントや清涼飲料水などにも添加されることが多くなってきています。
マグネシウムを摂取する際には、他の無機物(リンやカルシウム)とのバランスを適切にしないと尿路結石などの原因になる可能性があります。